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江蘇省　徐州　篇 Jiangsu Province Xuzhou

1989年1月末、鑑真号で上海に到着した私は、翌日の上海発直快176次西寧行の寝台車に乗っていた。この列車は上海から洛陽までがDL、洛陽から蘭州までがEL、そして、蘭州から西寧が前進型と実に面白い長距離列車だった。 　上海発は夜なので蒸気を探すことはできなかったが、翌朝には江蘇省を西に向かって走っており、対向列車や通過する駅などで蒸気を見ることが出来た。しかし、なかなか停車時間にホームで蒸気を撮影できる機会がなく、ようやくその時を迎えたのがこの徐州駅である。確か10分ぐらいの停車時間で隣の線に蒸気が停まっていたので、列車から飛び出し一枚シャッターを切った。 　写真の左手に停車している客車は私が乗っている直快176次で、右手後方にもよく見るともう一両蒸気（多分、建設型）が写っているが、実は徐州駅手前のヤードで貴重な人民形、機務段には多数の前進型が煙を上げているのが車窓から見えた。おそらく済南や連雲港方面の路線は蒸気で運行されていたものと考える。 　この当時なら、ファンの開拓が全くされていない江蘇省や安徽省など調査したらハイデフの前進型や解放型など貴重なカマが現役で活躍していたに違いないと思うが、自由に撮影できない時代だけに贅沢は言えません。

Jan.1989　徐州駅　特徴的な煙突のJS5597　PENTAX67+SMC90mm/F2.8 T-MAX400

一枚しか蒸気の写真がないので、当時の上海もどうぞ！

Feb.1989　当時の上海市外灘エリア　PENTAX MEsuper+SMC50mm/F1.7 PRESTO400

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